「…紗絢?どうした」 「何々?紗絢ちゃんってば恥ずかしくなっちゃったの?そりゃ、あんだけ泣けば恥ずかしくもなるよな」 「も、もうっ!騙したのっ?」 「怒ってる紗絢ちゃんも可愛い〜」 顔を真っ赤にさせて怒れば、だらしなく顔を緩める智輝君は顔を近付けてくる。 しかしその智輝君の襟首を掴んで引き寄せたのは飛鳥だった。 チラッと見上げれば、殺気立った目で威嚇していた。 「入院したくなければ黙れ」 「…お前マジで病人か疑うわ」 両手をひらひらさせて降参の合図を見せる智輝君。