「開けたの。飛鳥から貰ったピアスをつけようと思って」 ジッと見つめる飛鳥は、優しく耳に触れる。 「…そうか、お前開いてなかったんだよな」 「うん。でも飛鳥のピアスは今も持ってるよ」 制服のポケットからアメジストのピアスを取り出して微笑する。 しかし何を思ったのか、ピアスを手にするわたしごと、抱き締めた。