【続】俺を嫌いになればいい。






「逃げんの?」

「…」

「自分からも、あの子からも」





手首を掴む手に力が籠り、骨が軋む。



痛みに歪めることもなく無表情で智輝を見据えた飛鳥は、ドスの利いた声で威嚇した。





「…知ったような口叩いてんじゃねえよ」