ずっと待ってたのに、指定した時間を過ぎても来なかった。 それなのに会いに行ったなんて言われても困る。 じわりじわりと込み上げる涙。 「紗絢は雨のなか、待ってたんだ。それなら何か事情があったにしろ、連絡くらいしたらどうだ」 声を呑むわたしを庇うように、廣木君が言う。