それから数分談笑した後、車に変化した広重に乗り込んで椿達は移動を始めた。
「どこに向かっておるのじゃ？」
「俺のダチがこの近くで店やってるんすよ（笑）」
「ほ～っ。」
「そこで少し休憩させてもらおうかと思ってんすけど・・・」
「のども渇いておるし、椿はどうじゃ？」
「私も行ってみたいです。」
「じゃ、決定で（笑）」
カーナビから聞こえる低音の声。
車状態になっている広重の声は、そのカーナビから発せられる。この状態での広重の脳部分はこのカーナビといったところだ。
「どんなお店なんですか？」
椿がそう尋ねると「甘味処っすよ（笑）」と話す広重。その状態を見てくすくすという声が・・・
