「大丈夫か、椿!?」
「禮漸さん、私は大丈夫!それより、空我さんは?」
「俺は、ここにいるっすけど。」

空我は、緑涼の横で酒を飲んでいた。その姿に驚いた椿は「だ、だって!!」といいながら屋敷を指差す。その椿の姿を見た凛香は祇儀の制止を振り切って屋敷へと走りだしていった。

それから数分後
大きな地響きと爆音が島を包むと、凛香が美麗に肩を貸しながら戻ってきた。その後ろを徳良が歩く。
大きな狐を引きずりながら・・・


結界の中に戻ってきた凛香の頬を祇儀は思いっきり平手打ち。その光景に、清澄以外の誰もが驚き、呆然とするのだが・・・

パンっ!!

乾いた空気が結界内を包んでいく。

凛香が祇儀を平手打ち。そして「失望した。」と祇儀にはき捨てた。

「失望されてもいい。相手が誰かわかってたから・・・お前に何かあったら!!」
「大事な友達を捨てろというのか!!この大うつけが!!」

凛香の長い足が高く上がり、かかと部分が思いっきり祇儀のこめかみにクリーンヒット。祇儀は、そのまま砂浜に倒れこみ気を失ってしまった。