7年越しのラブストーリー

マンションに着いたのは8時前。
真尋くんは暖房をつけ、お風呂にお湯を溜めに行った。
私はもらったショートケーキを冷蔵庫にしまい、やかんにお湯を沸かした。

しばらく2人で、リビングでくつろぐ。
部屋がだんだんと暖かくなってくる。
お風呂にお湯が張った音がした。

「風呂沸いたけど、どうする?」
真尋くんに聞かれて
「んー。真尋くん先に入っていいよ」
そう答えた。
「分かった。
先に入ってくるから、テレビでも見てていいよ」
真尋くんは着替えを持って浴室に入って行った。

真尋くんがお風呂に入っている間、特に何もしなかった。
ただただ、本当に真尋くんの部屋に泊まるんだと、だんだん緊張してくるのが分かった。

真尋くんが浴室から出てくる。
「千夏も入ってこい」
そう言いながら、濡れた髪を拭く姿が色っぽい。