至近距離からの笑顔。
破壊力抜群です。
かぁぁっと体が熱くなる。
思わず、あわてて
声が裏返った。
「なぉっなんですか?」
「くす。どうしたの?
なにか、考えているから・・・?
家だけど、ここでいいの?」
「はいっ。
あの、OOO駅のーーー」
私はあわてて説明を運転手さんの柳田さんに向かって
話し始める。
柳田さんは、小さくうなづきながら
ハンドルを私のアパートの方へと向けた。
私は、
ちょっとトキメイタのを隠すように
髪の毛を整えながら
海人部長を盗み見た。
整った顔立ちに
柔らかそうなふんわりした髪。
誰かが、海人部長はハーフだって言ってたな。
そっか、
だから瞳もグレーなのか。
おぉ、
彼女からのプレゼント(利理ちゃん予想)の
ネクタイを緩める姿も、
色っぽい。
なんて感心している間に
私のアパートについた。

