もうあれから何ヶ月たっただろう。


辛くはなくなった。

でも、優成の噂を聞くたびなんか何とも言えない気持ちになるのは確かだった。


3年生になってから違うクラスになった。

優成の友達、慎也。

背が高くてかっこいい。

あたしはさいきん慎也が気になってるの。

でも、言えないから。

しかも、優成の時よりなんか好きの度合いが低い気がして。


そーんなことおもいながら今日も学校の昼休み。

最近集まっている
まぁ。いつメンってやつなのかな。

そのメンバーは、慎也〈しんや〉と 萪李 〈かい〉くん、そして、、、優成。

女子は夏美と鈴那 んで、あたし。

あぁ忘れてた。あたしの名前ね。

下村 沙穂〈さほ〉

そんな感じでいつも集まって話してた。

優成とはあんまりだったけど。

ふつーにせっしてるつもりだよ。

ある日の帰り道。

雨が降ってたんだ、そしたら、
いつもは方向の違う帰り道の男子たちが傘持ってるから、送ってくれることになった。

でも、1つしかない傘に6人も入れるわけなくて、結局濡れて帰った。

夏美の家の前で雨が降ってるのに長いこと喋った。

私が喋ってるのを、優しい目でニコニコして聞いてくれてる優成。

あの頃みたいに戻りたいってすごく思った。

優しくて大好きだった。

でも、今はただの友達。