「あんな?ハハッッ」


言いたい事があるみたいだけど、笑いが先に出て、よくわかんない。


「少なくとも、俺が今まで見た中で、こんなに春馬が妬いたりすんのは笑美だけ。」


「ぇ・・・?」


「やって春馬ヤキモチとかしぃひんもん。好きにやって〜って感じやった。」


・・・そなの?皆じゃないの?


「それに・・・、あ。これはええわ。まぁ、とんかく、お前は春馬にとって、特別なんやで?」


ほんと・・・に?


「だから、不安にならんでえぇと思う。まぁ、分かる気ぃもするけど。」


「そ・・・だよね。うん!ありがと!!」


私は、作田春馬の彼女であって、それと同時にアイドル“作田春馬”の彼女でもあるもんね。


「ぉん。」


春君がこの仕事してなければ、私は、春君に出会う事もなかった。

「じゃー後は二人で話し?」


「え?」


ドアの向こうには、春君の姿があった。