何アレ・・・?


楽屋に戻る時見えた、一人の女の子に群がるメンバー・・・。


「何で俺が居らん時に来んねん・・・・。」


一人でボソッと呟いて、楽屋へ急いだ。


あーでもあかん、
緊張する・・・・。


「引いてるやんかぁー・・・・」

俺が発した声に振り返ったその子。


・・・完璧に笑美ちゃんや。


俺の瞳に映ったのは、コンサートの時に見た、あの子やった。


「あっ・・・。あのコンニチワ、」


「こんにちは!」


緊張してるみたいで、堅い挨拶してくる笑美ちゃんに、笑顔で返した。


・・・笑顔、みたいんやけどなぁ。


「春馬!めっちゃ可愛いやんか!!!」


「何で紹介しぃひんねん!!」


「ゃ、だから・・・・」


「うっさいボケぇぇぇ!」


俺の声遮って、叩いてきた冬吾君。


「いた・・・。」


『い』


まで言いかけて、止まった視線・・・・・。


あの笑顔。