「やばいよ・・・・、」


あ。忘れてた。


お姉ちゃんのこの一言で、現実に引き戻された。


「笑美・・・・、これやばいよ!!!」


いきなりの大声に、周りの視線が痛い。


「ちょっ!外出よ?」


未だに理解が出来ない私に代わって、お姉ちゃんがかなり興奮してる。


体が熱い、、、、。



自分でも、熱を帯びてきているのが分かるくらいに。


「笑美・・・・、」


お姉ちゃんは、いつになく真剣な顔で見てくる。


「何・・・・?」


「電話!掛けなよ!!!」


会話の一部始終を聞かれていたみたいで、強く言ってきた。



普通の人なら、信じないのよね?こんな事。


でも、私もお姉ちゃんも馬鹿だから、安易に信じてしまったんだ。


こんな夢の様な話しを。



信じてしまった・・・・、