「おねぇちゃん、おねぇちゃん・・
 起きたのねぇ・・・おねぇちゃん!」
そう言いながら泣いている。
「よしよし・・・」
そう言って頭をなでる私の肩を
ぐぃっと掴んで
「よしよし、じゃないよ!!!!
 もう、心配したんだからね!!」
といって ぷぅうっと膨れた。

私は7日間も
夢うつつの状態だったらしい。
最初の3日はとにかく眠り続け、
あとは意識がもうろうとした状態で
食事をとっては
寝ると言った状態だったらしい。

「おねぇちゃん、
 竜の力感じたでしょ?
 私もたぶん同じ時間に感じたの。
 だからこれは何かあったって思って、
 お父様とお母様を説得して
 なんとかピコランダに乗り込む手筈を
 整えてたら、
 魔法便で家の魔術師のところに
 連絡来たんだよ。」
それでベルは大至急
こちらに向かって
昨日ピコランダ入りしたらしい。

本人曰く、
ぜーーーーんぶ処理てしきた!!!
とすごくいい笑顔で言ってくる。

「ベル・・・なんか頼もしくなった」
素直な感想を言うと
「それも後で報告するから」
といって微笑んだ顔が
お母様とかさなった。