昼ご飯は、外で食べるのが
自分の恒例になってしまった。

ハトナにバスケットを頼み、
魔術師塔の裏の小さな庭園にむかう

・・・もしかしたら、
ここの監督責任者として
ラル王子がやってくるかもしれない、
そうすれば今の進捗が
きけるかもしれない・・・
そんな思いがあって
ここでご飯を食べることにした。

ところが、思っていなかった人物を
目撃する事になった。

バスケットをもって魔術師塔から
庭園に曲がる道を歩いていく。

庭園の城壁が見えてくる・・・
と、目の端に、翻った紫のローブ

反射神経で植え込みの陰に
しゃがみ身を隠した。

心臓が途端に騒ぎ出す
嫌な汗が額から流れる

バスケットを握った手が
汗ばんでいくのが解る・・・

まさか・・・・・
・・・ジフェルだ!