忙しいのに、自分をしっかり
見ていてくれた兄貴の器に感服した

そして、とにかく自分の危険を顧みず
乗り込んできてくれた兄に感謝した。
「だから、もう誰にも
 利用されないように
 ・・・勉強して・・・
 もし、兄貴に仇なすものがいたら
 今度は俺がそれを阻止する
 そう・・・決めたのに・・・」

頑なに私たちを拒絶していたあの瞳
利用されるものにならないと言った・・・

きっと私たちがアル王子を利用するために
近づいたら彼は容赦しないだろう。

膨大な数になるよそ者を
彼はずっと監視していたのだろう。

それは過去に守ってくれた兄への恩返し