能力さえ閉じていれば
その心に宿した闇はどこにも見えず
優しそうな雰囲気は
私たちになんら悪影響もない人物だった。

でも、能力で彼の心を覗くと・・・・

この国、王族にたいする恨みが
渦巻いている
歪んだ喜びが見えた・・・
何か達成させようとしている
祈願成就・・・
・・・真っ黒な希望の光。

何かを企てている・・・?

彼の心を必死で探る
心を覗くのは思考読むのと違う
と何度も母に教えられた

欲望が見える場所だから
心に強く思っている事と
考えている事が微妙にずれる

心が思っていても
行動には出ない事があるから
悪意を受け取った時は
冷静に判断する事。

表層だけ見ないで
奥までしっかり覗くこと
それでも、それが私たちに害をなすと
判断した時は竜の力を借りるんだと
母が言っていた。