アル王子の心はいつも穏やかで
みんなに対して至極平等である。

それは、朝食の時も
夕食の時も公務のへの付き添いの際も
私たちは彼の中で
守るべき存在であるし、
好感をもって接し
将来は永久を約束する間柄になる
ことも重々承知だろう。

ただ、その微笑みは
誰もが見ることが出来る
その優しさを含んだ安心感は
誰でも感じることができる

心を覗くと、彼はこの状況で
無理をしていないし、
そこに抑制されるものもない
ただ真剣に一人一人を観察して、
選ぼうとしてくれている。