しばらく柔らかい空気のなか
見つめあっていた。
そんな中ぽつりと彼が言う
「ハトナは、
 その泥の事しってるのか?」
「しらないよ。だって、
 馬車から降りてすぐきた
 ・・・から・・・あぁ!!!」
うん、きっとこれ見たら
「どうしてすぐにきがえなかったのか?」
という顔をされる
・・・汚れが染み付いたら
どうしますか?みたいに
ため息つかれるのよ。

ラル王子はククク・・・と
机につっぷして笑ってる
そんな彼をほおって
私はあわててブーケを
もって書庫をでる

部屋で待ち構えたハトナに
盛大にため息をつかれ
「これは名誉の泥なの」
と弁解する私の未来は
確定しているようだ。