朝食から既に乙女の戦いは
始まっている。

露出は抑えているけど
王子へのアピールを意識して
行動するのは基本

毎日、案内される席は変わるらしい
つまり万遍なく
上品に王子へのアタックが出来る
目立ったもの勝ちとか
強くアピールしたもん勝ち!
みたいなガツガツしなくていいのは
ありがたいけど、
だからこそ王子の近くに座ったら
きちんと対応しなくてはいけない。

今日は少し遠い席に案内されたが、
王子の話に耳を傾ける。

男らしい彼の声は響きが良く
楽しそうに笑っている声は
聞いているだけで心が元気になる

食事が終わると
ダンスの稽古のある姫以外は暇である
それぞれが思い思いの時間を
過ごす事になるのだが・・・