かといってハトナに
本を取ってきてというのも
なんだかなぁという感じだ。

そうだよね、
いつも彼があそこに
いるわけじゃないだろうし、
なにせ第二王子様で
あらせられるわけだしぃ?

それになにより、
たぶん彼は私があの日の娘だって
気がついてないと思う。

お見合い先の姫は嫌いでも
国を嫌ってるわけじゃないというのは
初日のあの会話でわかる。

こっそり行って本を置いて、
もしまだ残りの本があそこに置いてあったら
借りよう・・・
会わなきゃいいんだから