白の王子と黒の女王

「あいつの、必殺技出るだろ。これは。
俺はそれにかける!」

「ああ、炎龍飛躍か。
どっちにしろ、とどめるにはそれしかないだろーね」

拓哉と飛鳥が話しているのも聞こえないくらい、舞は集中していた。

「白龍、お前には退場してもらう。うりゃあーー!!!」

走った勢いで壁に足を付ける。

壁を少し走り登ったら一気にジャンプする。


そして舞は、一直線に純平の上に。

純平が見上げた瞬間、赤が飛び散った。