設置し終えた一同は安全圏まで後退し、泉が押した起爆スイッチで山は爆発を繰り返しながら形を変えていった。
「ヒュー! すげえ眺めだな」
「圧巻、圧巻」
山がごっそり崩れる様など滅多にお目にかかれない派手な光景に一同は歓声を上げた。
見取り図だけでは成し得なかった事だ。
現場を見て瞬時に爆薬の設置場所を計算した泉に感嘆する。
ベリルが自分の身の危険を差し置いてでも呼び寄せたい気持ちがよく解ったと他のブラスト・マニアたちは納得した。
「これをもって完遂とする」
ベリルの言葉で仲間たちは遂行の完了に喜んだ。
報酬は後日、ベリルからそれぞれの口座に振り込まれ、同時にベリルの口座にも送り主不明の資金が送られてくる。



