Blow of wolf-狼の一撃-

「このままじゃつまらないんじゃないかと思ってね」

「何が言いたい」

「サシで勝負といこうじゃないか」

 それにベリルは泉と目を合わせる。

「名は」

「エウヘニオ・ブリオ」

「頼む」

「了解」

 ベリルの言葉に泉はその場から離れた。

「いいだろう」

 持っていたハンドガンを床に落としてベリルが姿を現すと、ブリオも嬉しそうに姿を見せる。

 小柄な体から放たれる強烈な存在感に息を呑みつつ、その端正な顔を見つめた。