今回は屋内戦がメインなので全体的に速射力を重視している。

 新人の一人を除けば、ベリルの組んだチームは精鋭揃いという訳だ。

 定期的に立ち止まりながらゆっくり前進する。

「どう思う」

「気付かれていると見た方が妥当だろう」

 泉の問いかけにベリルは視線を周囲に配りつつ応えた。

 いくら街のはずれと言っても野外での作戦会議は相手に知られ、こちらの情報を与える事にもなる。

 ベリルがそんなヘマをするのかと疑問には思われる。

 コスタリカは現在、治安が思わしくないためか、警察関係者は武装してパトロールにあたっていた。