「マジか」

 その様子を眺めていたブラスト・マニアの三人は目を丸くした。

 ベリルがあんな事をするのはあまりというか、ほとんどというかほぼ見た事がない。

 泉にだけは手厳しいようだ。

 しかし、それほどの間柄と言えなくもない。

 許しているとつけあがるという事もあるのだろうか、とにかく珍しい光景が見られた三人は互いに見合い苦笑いを浮かべた。

 泉はしれっとシミュレートに戻るベリルの背中を抱きしめたかったが、今度は蹴りでは済まないかもと想像し仲間の元に足を向けた。