と簡単には言っても、普通の人間から見れば訳のわからない話をしている怪しい男たちにしか映らない。

「俺の言う信管を少なくとも七十は造って欲しい」

 作戦決行までにそれらを造りつつ時折、ベリルの方に視線を向けながら設置する箇所の割り当てを決めていく。

 それから小一時間ほど話し合い休憩に入る。

 泉は早速、未だデスクで作戦のシミュレートを行っているベリルに近寄った。

 敵にも味方にも死者を出したくないという感情からだろう。

 涼しい顔して出来うる限りの事をしようとするベリルに目を眇める。