「上出来だ」

 褒めるように応えて仲間の三人が待つ方向に足を向けた。

 泉は同じブラスト・マニアの間でも尊敬される対象にある。

 当然のことながら、その趣味にまでは尊敬の対象外だ。

 少しでもその技を盗めるのならばと三人のブラスト・マニアは彼に会える事を楽しみにしていた。

 よく見れば自分よりもデカいんじゃないかと思えるほどの体格と存在感に一人の男は息を呑む。

 アメリカ人、イギリス人、イタリア人と彫りの深い顔立ちの三人は各々、握手と自己紹介をかわし本題に入る。