「見取り図にある場所に爆薬の設置を指示してもらいたい」

 あとは侵入した時にヘッドセットでの指示と、お前と私とで設置する。

 そう発して、ゆっくりした足取りで近づいてきた三人を目で示す。

「どれくらいで別けてある」

「およそ百グラム」

「他は」

「起爆装置と雷管を五十ずつ。信管の部品は百ずつ」

 どちらにも、

「起爆時期を感知する装置」と「安全装置」を取り付けたものを信管と呼ぶ。

 今回の作戦に合わせて泉たちに調整してもらうため、あえてバラの部品で運び込んだ。