「あんた、傭兵だって話だけど……ホントに?」

「あ? それがどうした」

 勇気ある冷やかしなのかとさらに険しい表情を見せる。

 しかし、

「なんだこりゃ」

 少年が意を決して差し出した封筒に顔をしかめた。

「お願いだ。姉ちゃんを助けてくれよ!」

「女に興味はない」

「えっ!?」

 なに言ってんのこいつ!?

 助けてくれの第一声がそれってなんかおかしくない!?

 少年は一瞬、唖然とした。

 それでもなんとか我に返り話を続ける。