【短編】もしもし?あたしの声、聞こえてる?


智也→剛士


「はい、もしもし?」

「剛士どうしよう」

「なになに?どうした」

「なんかさ、感情がジェットコースターになっちゃってさ」

「意味わかんない。日本語で頼む」

「小雪と電話しててさ、小雪がすっごい可愛い事言うわけよ」

「よかったじゃん」

「そこまでがジェットコースターの上昇ね。それで、小雪が可愛過ぎて、俺じゃ小雪を幸せに出来ないなって急激に思い始めて、そんで振ったの」

「なんて言ったの?」

「しつこくてキモいって。うじうじしないで直接来いキモいなってこと」

「お前悲しい? 」

「俺と離れて小雪は幸せになれると思うけど、小雪がもう電話しないって思うと俺は悲しいよ。ここがジェットコースターの下降ね」

「なるほどー・・って、お前は馬鹿か!筋金入りの不器用だな!」

「へっ?」

「お前が川端さんに『キモい』とか言って、川端さんどんな反応だったよ」

「なんか、ちょっと言葉に詰まった感じになってその後『直接告白するね』って元気に言って電話切ってった。多分俺ん家に向かってる」

「お前、もう電話の時点で川端さん傷付けてる」

「そう?でも直接振ったらこれ以上傷付かなくて済むじゃん」

「直接振る時点でもっと傷付くから馬鹿」

「じゃあ俺はどうすればいいの?」

「そんなの、自分で考えろ。川端さんが好きなんだろ?川端さんを幸せにしてこいよ」

「おっ、おう」

「解決するまで電話すんなよカス!」