目の前には私が昔飼って居た、白い猫の『コロナ』が居た。


「コロナ?」

―そうだよ―

「またコロナに会えた」

―・・・・―

「あともうちょっとで私もそちらに行くからね。待ってて。」

―駄目だよ。諦めちゃ。もし死ぬと分かって居てもそれまで一日一日をしっかりと生きていかないと。―

「知ってるんだよ。・・・・それは知ってるよ、だから私は私が後悔しないように進んでるの。だから大丈夫だよ。」

―そっか。せりちゃんは強いね。いや、強くなったね。昔は泣き虫だったのに。―

「そりゃあ変わるよ。15年も経てばね?」

―ふふふ。あっ時間だから、バイバイ。―

「コロナ!ありがとう!頑張って生きるからね!」