虹恋〜儚い恋と虹色の涙〜

周りは田んぼと山だけ。田舎特有の風景。


スーパーと言える大きなお店はなくて、もちろんカラオケ店もない。


そんな何もない村だけど、私は好きだった。


都会にはない風景。


「鈴、今日の夕飯は何がいい?」


「久しぶりにおばあちゃんが作る肉じゃが食べたいな!!」


「はっはっはっ、ばあさんの肉じゃがは上手いからなぁ」


車内には笑い声が響く。




「さ、着いたぞ」


30分走らせると、とある一軒家の前に止まる。ここがおばあちゃんとおじいちゃんの家だ。


「わぁ〜!!今年もキュウリやトマトが実がなってる!!」


「鈴!!荷物運ぶの手伝って!!」


「は〜い!!」


家の隣にある畑を眺めていると、お母さんに声をかけられる。畑は旬の野菜が植えられていて、特に夏はキュウリやトマト、かぼちゃ、とうもろこし等がなっていて、それをまるごとかじるのが私のお気に入りだった。


ガラッ


「おばあちゃ〜ん!!来たよー!!」