でも、焦れば焦るほど隠れる場所が見つからない
電気をつけていないから見つかりにくいとはいえ、相手がつけてしまえば終わりだ
「めい、いるんでしょ?」
私が1人であたふたしていると聞こえた、いつも聞いている声
でも、その人が私がここにいるのを知ってるはずないし………
パチッと電気がついた
彼女は私のことをまっすぐ見つめている
「やっぱり……。ここにいると思った」
「梨花………」
そう、ここに来たのは梨花だった
「なんで……私がここにいることを知ってるの?」
「私を誰だと思ってるの?」
めいのことならなんでも知ってるよ、と梨花は得意げな顔で言った

