私が好きなのはキミだけだから。




「ほんとうにごめ……「謝んな」



え………?



私の"ごめんなさい"は大翔の言葉で遮られた



「謝られたら、俺が惨めになるからさ。俺のためだと思って、何も言わないで」



大翔の優しい顔を見ると、涙がでそうになる


泣いていいのは私じゃないんだから、我慢しなくちゃいけないのに………っ


謝るなって言われても、どうしても心の中の罪悪感は消せなくて



せめて、心の中だけで謝らせてね………




すると、頭の上に感じたぬくもり


横を見ると、大翔が私の頭を撫でてくれていた



やっぱり、大翔はどこまでも優しいんだね………



大翔が笑ってくれるんだから、私も笑わなくちゃね




私は微笑んで、私が今一番伝えたいことを言った





「ヒロ兄、ありがとう」