私が好きなのはキミだけだから。




次の日の夜

俺はめいの部屋へ行った


コンコン


「めい?俺だけど……」


「入って」


部屋に入ると、めいが不思議そうな顔でこっちを見ていた


「大翔?どうしたの?部屋に来るなんて珍しいね」


「あの………さ、」




"別れよう"




そのたった一言が出てこない



めいを傷つけるのが嫌だから




………そんなの建前で、ただ俺がめいを失いたくないだけなんだ



そんなことも知らずに、めいは俺の言葉を待っている