私が好きなのはキミだけだから。




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ホテルで夕食を食べて、梨花と部屋に戻った


そして、玲くんが私たちの部屋に来た



「じゃあ玲くん、梨花をよろしくね」


すると玲くんは少し顔を赤くして


「おう」


と答えた




私もそろそろ行かなくちゃ





…………過去へのけじめをけるために



約束の場所へ行こうとホテルのロビーを通ると、ソファーに棗が座っていた



「棗?どうしたの?」


「………待ってるから」


「え?」


「部屋で待ってるから。ただ、それだけ言いたくて。じゃ、頑張れよ」



棗はそれだけ言うと、私の頭をぽんぽんとして歩いて行ってしまった