美しい桜との約束

~沖田目線~






朝、新選組が屯所に向かう前に僕は目を覚ました。


さっき倒れた時の事を思い出した。


近藤さんの事を考えた次に、真っ先に思い浮かんだのは





美桜だった。






何で・・・何で美桜を思い出したのか理解できない。


・・・いや、少しは理解している。


ただこの感情に名前をつけたくない・・・


僕は"あの日"から誰かに好かれたり、好きになるのが嫌いになった。


人を傷付けてしまうとか、女の人は怖いとか、勝手に思っていた。