美しい桜との約束

「死んでましたよ。


私が殺さなくても・・・」





そう、私は今まで歴史を変えた事は一つもなかった。


いや・・・正確に言えば変えられなかった。


だから歴史通りに進むとなると、必ず藤堂さんは死んでいた・・・。





「平助の恨みだ!


俺がお前を殺してやる!!」





「いいですよ」





正直、もうどうでもいいと思った。


初めて人を、しかも仲間を殺したからか精神的にもうボロボロだった。





私なんかどうせ仲間の一人でさえも助けられないただの弱虫なんだから・・・