美しい桜との約束

私は何も言えなかった。


今何を言ってもただの言い訳だ。


上手く言葉に出来る自信もないし。


別に原田さんや永倉さんに恨まれることを考えていなかった訳じゃない。


でも実際にこうなると藤堂さんともう話せないことが悲しくて、恨まれるということが苦しくて・・・


心がゴチャゴチャだ。





「何で平助を殺す必要があった!!」





「殺してくれと・・・頼まれたから」





「は?」





「しょうが・・・なかったんです・・・」





「しょうがないも糞もあるか!!


もしかしたら平助を助けることが出来たかもしれないんだぞ?!」