美しい桜との約束

今までならこの場にいることも出来ずにただ泣いていただろう。


でも今は泣くこともせず、驚きも悲しみもなかった。




「新選組にいて狂ったのかな・・・」





私は自分自身を嘲笑った。


伊東さんが死んでから少し経つと、暗殺された事を知った伊東さんの仲間たちがゾロゾロとやって来た。



ギュッ



私は刀を強く握り締めた。