「・・・由真、涼馬さんじゃない?あの人」



「え?」




 音楽室の前に立っているのは、紛れもなく涼馬くんだ。



「涼馬くん?帰ったんじゃないの?」


「送り迎えは、わたくしの仕事ですから」



 翠子の前なので執事モード。


 多分翠子じゃなかったら、普通に王子様モードだったね。



「そういえば涼馬くん、歌教えてくれない?」


「わたくしが・・・ですか?」



「そう!」




 涼馬くん、この間歌のテスト、堂々の満点だったもの。


 満点の人に教えてもらえれば、補習グッバイだよ!




「涼馬さん、あたしにも教えてもらえますか?」


「翠子様・・・」



「お願い、涼馬くん」



「・・・かしこまりました。
わたくしでよろしければ、お教えいたします」



 やったね!