笑顔と言う表情を職人によって忘れられたまま売り出された、 完璧なんだけど売れ残ってしまった 人形。 それが・・・彼。 考えすぎかな? しかも、失礼極まりない発言だし。 前言撤回しよーっと。 「お待たせいたしました」 笑顔のないまま、彼はワゴンを押しながら、夕食を私の部屋に運んだ。 「いただきます・・・」 バレないよう、彼を見る。 ・・・まるで、理科室の標本だわ。 微動だにせず、彼は無表情で立っている。 スイッチを切られた、もしくは充電切れとなった、 ロボットのよう・・・。