「涼馬くんは、本当のことを言っただけですわよ?」


「それなのにムキになってぇ~。
心狭いんだねぇ~泉サマは」



 本当のお嬢様じゃないのに、そのお嬢様口調、どうにかしてくれないのかな!?


 聞いているだけでイライラするんだけど。





 イライラする私、心配そうに私を見上げる翠子、勝ち誇ったような目で私たちを見ている今日子と奈美。



 涼馬くんは、自分は関係ないとでも言いそうなオーラを出しながら、私たちを見ていた。


 何も口出しせず、まるで存在を消すように。






☆☆☆




「どうして何も言わなかったの?」



 帰りの車の中で、運転中の涼馬くんに話しかける。





 結局あの後、音楽の先生が私たちの担任に全てを語ってしまったため、私たちはつい先ほどまで教室で担任の手によって仲直りと言うものをさせられたのだ。



 「仲良くしなくちゃ駄目よ」と、小学校の先生かよとツッコミが入りそうな台詞を吐いていたな。



 私が泉の令嬢のため、今回の言いあいは、どちらも悪いと言う結果に終わった。


 多分、向こうは喜んだ結果じゃないけどね。