美男美女の間に、小さな男の子が満面の笑みを浮かべていた。


 今より幼いけど、この男の子は涼馬くんだ。



「これ、見つけたんだけど?」


「・・・」



「お父様とお母様かしら?
美男美女で良いわね」


「・・・そうですか?
隆也様も優里奈様も美男美女ですが?」



「そぉ?まぁよく色んな人に言われるわね」



 私が写真を返した。



「その時は眼帯していないわね。
この時は怪我なんてしていなかったのね」



「・・・そうですね」



「今お父様とお母様は?」



「・・・」



 あ、黙っちゃった。


 地雷だったか?



「そんな顔をしないでください。

父と母は亡くなりました。
ただそれだけでございます」



 ・・・そう?