「ゆ・・・ゆ・・・由真ちゃん!?
何で、え!?
何で由真ちゃんがいるんだ!?!?
はっ・・・えっ・・・嘘だろ!?」


 しどろもどろになりながら、緑さんはあらゆるタンスを開け、テキトーにTシャツを取り出し、乱暴に頭から被った。



「おぅ由真ちゃん。どうした、珍しい」



 まるで何事もなかったかのように、緑さんは爽やかに微笑む。


 今流行りのアニメの女の子キャラのプリントがされたTシャツを着ながら。



「お兄ちゃんっ!
まともな服着られないわけ!?」


 翠子の怒りは、もうすぐ頂点に達しそうだ。


「お・・・おおお!?」



 わけわからない言葉を発しながら、緑さんは再び上半身裸になり、タンスの中からTシャツを取り出した。


 今度は無地の、何も書かれていないTシャツだ。



「悪かったな由真ちゃん。
その辺テキトーに座ってくれ」


「失礼いたします」



 絨毯のひかれた床に座ると、私は切り出した。



「涼馬くんがいなくなったんです。
行き先を知りませんか?」



「・・・」



 緑さんは、表情を変えない。