扉に鍵はついていないのを知っていたから、扉を押して開けた。


 部屋の中に、涼馬くんはいなかった。




「・・・え?」




 同時に、荷物もなかった。


 何も置かれていない、殺風景な部屋だった。








「ど・・・どういうこと・・・?」



 涼馬くんがいないのなら納得は出来たけど、まさか荷物までないなんて。


 これ、明らかにおかしいよねっ!?





 私は急いで部屋を飛び出し、お父様の部屋へ向かった。






 嘘嘘・・・いなくなるなんて、そんなの嘘だよっ!


 どーして主人の私に何も言わずにいなくなっているのよ!


 突然すぎて、状況読めていないんだけど!?





 私、何も知らないの・・・。


 あなたの本性も、正体も。