「どうしてそれを、わたくしに話したのですか?」


「・・・似ているから、涼馬くん」



 こんなこと、失礼かもしれないけど。


 涼馬くん、似ているのよ・・・。





 あの事件の日出会った、おばさんの甥に。


 存在を消すように、何かに怯えるように立っていた、男の子に。






「わたくしが似ている・・・?
そんなこと、あるはずないのでは?」



「そうなんだけどね。
何か似ていると思ったのよ。

そのおいちゃんね、今の涼馬くんに似ているの。
存在を消すようにしている所とか」



「・・・」



「ごめんなさい、失礼なこと言ってしまって。
少し休むわ。

涼馬くんも休んでいて良いわよ?」



 私は布団を頭から被った。


 暗い布団の中で、私は誰にも見つからないよう、涙を流した。





 ごめんなさい・・・。


 私が、おばさんを屋上の入り口へと案内してしまったから。




 だから、おばさんはっ・・・・!!

 おいちゃんはっ・・・!!

 あの2人の男女はっ・・・!!







 亡くなったんだわっ・・・・・!!!!