未来からの贈り物





二人で構え……莉奈も動かなかった。


総司「行くよ?」


カンカン ギリギリ………


カンカンカンカン


小手が来た!!!素早く振り上げ、そこから思い切り面を打った。


莉奈「っっっしゃあ〜〜〜〜!!!」


総司「本気出してないからね?」



………………………………




ギーーーーーー



あ………一、新八、平助…左之……。


中段からの〜〜〜正胴!!!


スパン!


カンカンカンカン 面抜き胴!!!


スパンっっっ!!!


莉奈「っっっしゃあ〜〜〜〜!!!」


一「…………………。早いな……」


新八「面抜き胴、教えたの俺だ」


平助「凄いな……。負けるかも……」


左之「いや……まだ平助のが上だ」



………………………………



正眼からの〜〜〜〜〜…出端胴!!!


スパンっっっ!!!


総司「どうしても胴が好きみたいだね」


莉奈「面は嫌い!!!」


総司「何で?」


莉奈「斬り合いで面は気持ち悪い!!!
顔面バックリ斬るなんて私には出来ない!!!」


総司が木刀を下ろした


総司「胴だって……バックリいったら腸出るよ?」


莉奈「……………………………。服に隠れて飛び出す分にはまだ良い…かな……と。 じゃ……小手にする?」


総司「小手は殺せない」


莉奈「その時は小手で怯んだ隙に突き…………とか……。」


総司「莉奈は本当に剣に向いてない……。人を斬る為の稽古だからね?」



莉奈「出来れば柔術だけで沈めたい」


総司「三段突きを覚えて欲しいんだけど………」


莉奈「私だと突きは力が足りないんじゃない?」


総司「難しいかなぁ〜〜〜」


莉奈「総司だから出来るんじゃないの?」


一「天然理心流の平晴眼は
普通の構えより右側に刀を開いて構える。

そうすることにより
普通の正眼の構えでは、首を狙った突きでは、かわされやすいが
平晴眼の構えから突いた場合、例えかわされても次の攻撃。

つまり、そのまま頚動脈を斬れる体制にもっていけるようになっている。

突きと斬るといった二つの攻撃を即座に出来る構えなんだ。

総司の三段突や無明剣などと呼ばれてる」


莉奈「へぇ……。じゃあ、近藤さんも三段突きが出来る……?」


一「恐らく。 近藤さんも木刀よりも真剣を使う実践のが好きなようだが……」


莉奈「へぇ……。流石…天然理心流…」


総司「実践向けの流派だからね」


雑談が始まり、稽古が終了ーーー




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