未来からの贈り物





総司「莉奈はオナゴですよ?」


莉奈「知ってますよ?じゃあさ…、戦で総司が刺されました。もう死にます。土の上で死んで行くのと、私に抱き締められて接吻しながら死ぬのと……どちらが良いですか?」


総司「え……嫌な質問だね………」


莉奈「正直に………」


総司「…………………接吻………」


莉奈「はい。よく出来ました。私も同じです。死ぬ時は総司の腕の中が良い。
総司が戦死したのを土方さんから聞くのは嫌………。総司も慶喜から莉奈は死んだと聞かされたら嫌でしょ?」


総司はコクンと頷いた


莉奈「だから…ずっと一緒にいよう?」


総司「……………………………」


総司は莉奈を膝に乗せて抱き締めた。


総司「僕より先に死んだら許さない」


莉奈「分かった。約束する!」ギュ!


総司「死なないで」


莉奈「あ……。言ってなかったけど、御所にずっと住む訳じゃないからね?
私が有利な地位に着いたら理由をくっつけて組に帰してもらうから」


総司「…………………そうなの?」


莉奈「始めからそのつもり!」


総司「そっか………良かった……」


莉奈「みんなには内緒だよ?また煩くなるからね…………」


総司「だね。分かった。さて……そろそろ帰ってお風呂に入ろう?」


莉奈「総司が先でいいよ」


総司「一緒に入るんだよ」


莉奈「それは嫌!」


総司「これからはずっと一緒にいるんでしょ?」


莉奈「それはやめよう!他は一緒にいるから」


総司「離れ離れになるまでは出来る限り一緒にいたいから。 ね?」


莉奈「うわっ………。出た。スマイリー総司。」


総司「???」


莉奈「分かり申した。一緒に入ってやる」

総司「何様っっっ!!!」


莉奈「ふふふ。背中流してあげるね?」


総司「苦しゅうない!!!」


莉奈「何様っっっ!!!」


総司「ケラケラケラケラ。 行こっ!」
総司は莉奈の手を引いて立ち上がらせた