未来からの贈り物




帰り道

莉奈「近藤さんと土方さんには黙ってて」


新八「無理だろう」


一「噂と言う物はあっという間に広がる」


莉奈「八ヶ月……。自由に生きたい…。やっと外出許可が出て……街や人や景色が見られたんだから………」


平助「分かった。噂が土方さんの耳に入るまでは黙ってる」


莉奈「ありがとう」


ギュ!


莉奈は総司の手を握った


莉奈「総司……愛してるから……」


左之「はい!ダメーーーー!!!」


総司「もぅ……僕達を……自由にして」


一「近藤さんを裏切れるのか?」


総司「仕事はキチンとしてる!!!
近藤さんを困らせたいんじゃない……。ただ……。莉奈といたいんだ………」


莉奈は総司に抱き付いた


総司の胸で泣いた。


また雨が降り出した。


新八「芹沢さんの時も泣いたのか?」


莉奈「覚えてない」


雨が降る中……抱き合う二人を見つめる四人……


四人がいても……kissをした二人……


左之「頼む…。二人共…。耐えてくれ」


平助「二人にとって辛いのは分かるけど……組の為に……」


一「組を潰される………」


二人は漸く離れた。 多分……総司も泣いてる。 雨が降ってて良かったね…


私はこの八ヶ月……楽しんで……


残りの人生日本の為に使うよ。


幕府は……堕ちる……。負け戦でも……


あなた達が誠の旗を掲げる限り……


私も戦うから…………………



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土方「早く拭いて着替えろ!!!風邪引くぞ」


莉奈「は〜い!」


屯所に戻ると莉奈はいつも通りになり、空は茜色になってカラスが鳴いていた……。